▼木の建築フォラム講習会/2013年度後期募集
木の建築フォラムは「木の建築に関する講座」を約10年間続けてきました。昨年度からは内容を再構成し、材料から各種性能、設計例まで、木造建築物の設計、施工等に必要な基礎知識と最新の情報を網羅した体系的な講座構成の新講習会をスタート致しました。2013年度開講の後期3講座をご紹介致します。皆様ぜひご参加ください。
◆ 主催 NPO木の建築フォラム
◆ 会場(予定):AGC studio(東京メトロ京橋駅の出口すぐ)
◆ 定員・受講料:各講座40名・一般3万円・会員2万5千円(※5回通し)
>>> 講座内容の紹介 <<<
●応用編4「地震津波被害・耐震診断・耐震補強」講座
10月25日スタート(全5回)/金曜日18:00~21:00
◆ 主旨
木造建築物の耐震設計の考え方は、明治以降、実際の地震被害に謙虚に向き合うことから出発して、工学的な知見を加え、基準法の壁量規定、その他の仕様書的規定に結びついている。耐震診断法もその考え方を踏まえて策定されている。しかしながら、近年でも木造住宅等の地震被害は少なからずあり、既存木造住宅の耐震診断、耐震改修の必要性が高い状況は変わっていない。また、東日本大震災以来、津波も大きな課題となっている。本講座は、木造建築物の過去の地震被害、津波被害をもう一度腰を据えて見つめ直し、耐震診断法及び耐震改修技術について学ぶことを通して、既存木造建築物の耐震化、地震被害の軽減化について、ともに考える場を提供する。
コーディネーター:河合直人(工学院大学)
◆ 日程
第1回 2013年10月25日
テーマ:福井地震までの地震被害
講 師:腰原幹雄(東京大学生産技術研究所)
第2回 2013年11月15日
テーマ:近年の地震被害
講 師:安村 基(静岡大学)、河合直人(工学院大学)
第3回 2013年12月20日
テーマ:東北地方太平洋沖地震の被害
講 師:荒木康弘(建築研究所)、槌本敬大(建築研究所)
第4回 2014年1月17日
テーマ:耐震診断法
講 師:大橋好光(東京都市大学)
第5回 2014年2月21日
テーマ:耐震補強と診断・補強の実務
講 師:五十田博(京都大学)、佐久間順三(設計工房佐久間)
◆ 申込締切 2013年10月15日(火)
●応用編5「木造住宅の設計・計画 ~木の家をつくる方法‐設計から現場まで~」講座
10月12日スタート(全5回)/土曜日13:30~16:45
◆ 主旨
木の家を設計・監理することは、実はそんなに簡単なことではありません。工業製品ではない木材という材料を、どのように選択し調達して空間に活かすのか。施主には木の家の扱いをどのように説明するのか。構造安全や温熱環境、省エネルギー、環境配慮などの性能はどのように考えているか。山とのつながり、職人との協働の方法など、木の家をつくり続けている建築家や企業が、何を考えて設計し、どのように現場を進めているのか、興味はつきません。
この講習会では、確かな木の家をつくり続けている建築家・企業5組の方々を講師として招きます。それぞれの講師の多くの実例を見ながら、その設計手法をじっくり聴くことができる貴重な機会となることでしょう。木の家を設計している設計者にはもちろんですが、これから家を建てようとしている一般の方にもお役にたつことと思います。
コーディネーター:神田雅子(アーキキャラバン建築設計事務所)
◆ 日程
第1回 2013年10月12日
テーマ:住まいの思想を多くのアイデアでかたちにする家づくり
講 師:栗原潤一(株式会社ミサワホーム総合研究所)
第2回 2013年11月30日
テーマ:日本各地の地域材を生かした最高の木造住宅をつくる方法
講 師:三澤文子(Ms建築設計事務所/MSD)
第3回 2013年12月14日
テーマ:太陽と地球と樹木が人が住む環境を作る-森の恵みの家づくり
講 師:落合俊也(株式会社杉坂建築事務所)
第4回 2014年1月25日
テーマ:住友林業の家づくりとそれから
-住友林業の家づくりの考え方、研究所、新たな取り組み
講 師:逢坂達男、他(住友林業株式会社)
第5回 2014年2月22日
テーマ:時を越えて住み継がれる住まい-日本の伝統技術と木の文化
講 師:日影良孝(日影良孝建築アトリエ)
◆ 申込締切 2013年10月2日(水)
●応用編6「伝統木造建築」講座
10月26日スタート(全5回)/土曜日13:30~16:45
◆ 主旨
いまわたしたちが建てている建物は、伝統的な日本の家づくりの流れの中にあるのでしょうか。毎年、法制度の改正や補助事業が施行される中、わたしたちのつくる建物はどこへ向かうのでしょうか。今こそ、日本の気候風土に根差した木造建物の基本は、どこにあるのかを探る時期ではないでしょうか。
本講座では、日本の伝統木造について、構造、構法はもちろん、温熱環境や、省エネ対策、素材の扱い方について、歴史を振り返りながら、これからの実践に生かせる伝統の知恵と工夫に学びたいと思います。毎回の講座は質疑応答を充実させ、実務者の方々とともに一緒に考えてゆきたいと思います。
コーディネーター:松井郁夫(松井郁夫建築設計事務所)
◆ 日程
第1回 2013年10月26日
テーマ:継手仕口の変遷、限界耐力計算について
講 師:河合直人(工学院大学)
第2回 2013年11月16日
テーマ:高断熱高気密補強による古民家復権
講 師:安井妙子(安井妙子あとりえ)
第3回 2013年12月21日
テーマ:民家の架構と空間構成
講 師:堀江 亨(日本大学)
第4回 2014年1月18日
テーマ:民家造
講 師:安藤邦廣(筑波大学名誉教授)
第5回 2014年2月15日
テーマ:(仮)木造軸組構法の近代化について
講 師:源愛日児(武蔵野美術大学)
◆ 申込締切 2013年10月16日(水)
>>講習会の詳細 http://www.forum.or.jp/menu2_3.html#section05
お申込みは詳細ホームページの参加申込用紙をご利用いただき、事務局へメール又はFAXにてお申込みください。
▼見学会のご案内
【明治神宮の建築名所を巡る見学会】
◆ 日時 2013年9月13日(金)10:00~12:00
◆ 場所 明治神宮(東京都渋谷区代々木神園町1-1)
◆ 企画案内:竹澤 要さん(株式会社竹澤古典建築設計事務所)
◆ 内容
明治神宮は明治天皇と昭憲皇太后をお祀りする神社で、清らかで森厳な内苑を中心に、聖徳記念絵画館を始め数多くの優れたスポーツ施設を持つ外苑と、結婚式とセレモニー、パーティー会場の明治記念館とからなっています。
今回の見学会では、御拝殿(耐震補強:清水建設株式会社)での御祈願と見学、神楽殿、社務所(施工:清水建設株式会社)、隔雲亭(設計:角南隆/明治神宮造営部)などを見学します。企画案内は、フォラムの正会員で、これらの造営に携われた、竹澤古典建築設計事務所の竹澤要さんです。実際に造営に携われた方の話を聴きながら、明治神宮の見所をじっくり見学できる貴重な機会です。初秋の代々木の森の散策をかねてご参加ください。
◆ 人数 20~30名程度(申込み先着順)
◆ 参加費 一般4,000円・会員3,000円(初穂料(御祈願・玉串料)、資料代、保険加入費を含みます。)
【寒川神社の御本殿建築と「神嶽山」の社を歩く見学会】
◆ 日時 2013年10月10日(木)14:00~16:30
◆ 場所 相模國一之宮 寒川神社(神奈川県高座郡寒川町宮山3916)
◆ 企画案内:竹澤 要さん(株式会社竹澤古典建築設計事務所)
◆ 内容
寒川神社は、相模国一之宮と称され、約千五百年余の歴史を有する神社です。朝廷をはじめ、源頼朝や武田信玄などの武将、そして民間と、幅広く信仰を受けてきました。関八州の裏鬼門に位置し、古くより八方除の守護神として信仰されています。
8年前にもフォラムでは寒川神社の見学会を行いました。今回は、その後、御本殿の奥に完成した「神嶽山(かんたけやま)」の杜も見学ルートに加え、再び開催します。企画案内は、フォラムの正会員、竹澤古典建築設計事務所の竹澤要さんです。竹澤さんは大工修行を経て設計の仕事に進み、数多くの神社仏閣を手がけてこられました。寒川神社では、全体計画および、三の鳥居(平成2年)、手水舎(平成3年)、神門と回廊(平成5年)、御本殿(平成9年)などの設計監理に携わりました。
平成21年に整備された「神嶽山」の杜(全体施工:株式会社竹中工務店)では、池に面した石舞台、茶屋「和楽亭」、茶室(施工:株式会社安井杢工務店)、方徳資料館などを見学します。
参加費には、御本殿でのお祓いも含まれており、盛りだくさんの充実したツアーです。ふるってご参加ください。
◆ 人数 20~30名程度(申込み先着順)
◆ 参加費 一般4,000円・会員3,000円(初穂料、資料代、保険加入費を含みます。)
>> 見学会のお申込み
ホームページの申込用紙をご利用いただき、木の建築フォラム事務局へメール又はFAXにてお申込みください。
http://www.forum.or.jp/menu2_6.html#kengaku01
▼内田祥哉氏 特別講義(予告)
「木造建築の衰退と復興」
内田祥哉氏は当フォラムの前身「木造建築研究フォラム」の会長として木造建築不遇の時代にフォラムのメンバーと共に山林、木材や木造に関した川上から川下までの実務者、研究者に声がけして、各地方での公開フォラムをはじめ、研究テーマを掲げながら木造建築の振興に尽力されてきました。現在、木造建築の可能性が無限に拡がろうとしている中、ご自身の実績も含めて「木造建築の衰退と復興」をテーマとし、木造建築の課題を広くとらえた内田流講義を行います。ぜひ、ご参加ください。
◆ 日時 2013年12 月6日(金)
講義:16:30~18:30
内田祥哉氏を囲んだ懇親会:18:45~20:00
◆ 会場 東京大学農学部内 弥生講堂アネックス
セイホクギャラリ(東京都文京区弥生1-1-1)
◆ 定員 60名
▼第16回木造耐力壁ジャパンカップ開催
【概要】実物大の木造耐力壁を組立て、足元を固定した状態でどちらか一方の壁が破壊されるまで、桁を互いに引き合わせて対戦させるイベントです。
予選・決勝ともどなたでも観戦頂けます。(入場無料)多くの皆様のご来場をお待ち申し上げております。
◆ 開催日時 2013年8月16日(金)予選1日目
8月17日(土)予選2日目
8月18日(日)決勝戦
◆ 会場 日本建築専門学校(静岡県富士宮市上井出2730番地の5)
◆ 出場チーム
・東京大学木造建築コース+金子建築
・チームKYTⅡ(ポラス建築技術訓練校)
・ハウスプラス住宅保証
・東大×LIXIL×キダテ
・ポラス暮し科学研究所
・東京都市大学 大橋研究室
・秋田職業能力開発短期大学校
・東北職業能力開発大学校
・滋賀職業能力開発短期大学校
・チーム匠(アキュラホーム+東京大学木質材料研究室+篠原商店)
・東日本パワーファスニング with KAMACHI
・東京工業大学 坂田研究室 貫通志隊
・日建かべびと2013
・四国能開大
(申込順に記載してあります。トーナメントの組合せは当日抽選で決定します)
◆ 詳細は公式ホームページをご覧ください
http://be-do-see.com/tairyokuhekiJC/
(スケジュール等、最新情報は「facebookのページへ」をクリックください)
◆ 主催 NPO木の建築フォラム 木造耐力壁ジャパンカップ実行委員会
◆ 後援 公益財団法人日本住宅・木材技術センター