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2025/8/24 22:50 |
木青NET
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【宮本義昭氏コラム】木材産業を成長産業へ! 第3回
![]() ![]() リプレイス大作戦その1~石炭の代替
・はじめに「海外流出マネーを地方に取り戻す!」 私は第一回目のコラムで「地方創生」をやりたい、と書きました。一般的に地方創生といえば、地元の特産品を売り込んでいく、地元の風光明媚は風景、美味しい食材をアピールし、観光業を盛んにしていくといった手法が取られると思います。それはそれで正しい事だとは思いますが、残念ながら日本の飲食、観光業は一人当たりGDPが最も低い産業なのです。こんな事ばかりしていては地方に仕事はできるかもしれませんが、どんどん貧しくなっていってしまいます。(第二回コラムに書いた「年収が少ないと結婚率が少ない」法則によると少子化でいずれ地方は滅亡します)
そこで、私の考える地方創生はズバリ、「海外に流出しているマネーを地方に取り戻す!」ということです。例えば、2022年度の財務統計を細かく見ていって集計したことがあるのですが、①化石燃料とその製品(炭酸ガス、ナフサ、メタノール、LPガス、・・・)代金は年間35兆円!こんな多額なマネーが海外に流出しています。②食料:年間10兆円、③木材と木製品:2.3兆円、つまり、合計で47.3兆円です。
日本政府から地方へ配られる地方交付税は年間18兆円ですから、化石燃料、食料、木材の海外流出マネーを地方に取り返すことができたなら地方交付税の2.6倍ものお金が地方に向かいます。そして、経済波及効果が3.1倍(再生可能エネルギーの場合、林業や木材産業はもっと経済波及効果は大きいと言われています)だとすれば、150兆円近い莫大な金額の地方経済効果がもたらされます。
かつて資源の無い日本は資源を輸入し、付加価値を付けて海外に輸出する事により外貨を獲得(加工貿易といいます)、莫大な貿易黒字を稼いで戦後復興、世界第二位の経済大国になりました。
しかし、それはもう昔の話しとなってしまいました。かつて、世界最長射程の巨大戦艦大和を造れた造船業、日本の稼ぎ頭だったテレビ、ノーベル賞も獲得したリチウムイオン電池、電子立国ニッポンと言われた半導体、日産が世界で初めて量産型電気自動車リーフを市場に投入しましたが、これも現在米国テスラ、中国BYDに遅れを取ってしまいました。しかもリーフは未だに蓄電池起因の電池火災は起こしていないのにこの有様です。燃料電池車もトヨタが世界初の量産型燃料電池車ミライを発売しましたが、現在は韓国の現代に出荷台数で負けています。
多くの基幹産業において日本企業の優位性は消滅してしまいました。これにより日本の貿易収支は赤字が常態化、金融やITで出遅れた日本はサービス収支も赤字が常態化、経常収支は黒字ですが、稼いだ外貨は再投資されてしまう為、日本にマネーは還流せず、みずほ銀行の唐鎌大輔氏はキャッシュフローベースの経常収支は赤字ではないか、と指摘されています。今後日本は何で外貨を稼げば良いのでしょうか?もはや日本の加工貿易ビジネスモデルは世界に通用しなくなってしまいました。
また、米国ではトランプ政権が誕生し、貿易収支で稼がせてもらう事もかなりやりにくくなってしまいました。日本は加工貿易に代わるビジネスモデルを再構築する必要があります。それが私の提唱している「海外流出マネーを地方に取り戻す」ビジネスモデルです。
こういうのが構造改革だと思うのですが、失われた35年でこうした案は聞いたことがありません。米国は関税で強権的に貿易収支改善に動いていますが、日本は技術、知恵、協力体制でこれら海外流出マネーを地方に取り戻していきたいですね。
47.3兆円もの輸入資材を国内資源で代替(リプレイス)するという壮大な構想ですので今回からは何回かに分けてご説明していきます。私はこれを「リプレイス大作戦」と呼んでおり今後多くの企業様と取り組めるよう頑張りたいと思っています。リプレイス大作戦のその1は「石炭の代替」です。多くの環境団体からも指摘があるように極めて温室効果が高く地球温暖化という観点からも石炭代替は求められていることです。
・石炭は何に使われているのか? 日本の部門別の二酸化炭素排出量はどうなっているのか見てみましょう。 ![]() 最も多いのがエネルギー転換部門です。エネルギー転換部門とは発電事業、製油事業などが含まれます。発電事業の中で最も二酸化炭素排出量が多いのが「石炭火力発電」です。
次に多いのが産業部門です。産業部門で二酸化炭素排出量が多いのが鉄鋼業です。 ![]() 特に石炭を大量に使用する高炉製鉄業が最も多くなっています。
他に石炭を使う産業は、高炉製鉄以外の金属精錬事業。これは金属を硬くするために石炭コークスを混入させます。スクラップ鉄を原料にした電気炉製鉄、鋳物工場、その他非鉄金属産業で使われます。高炉製鉄以外では一部、木材や非可食植物由来のバイオコークス、廃プラスチックのような有機廃棄物が利用され始めています。
石炭火力に関しては発電や電力システムという観点で別途ご説明したいと思います。そこで詳述しますが、石炭火力は日本国内資源(再生可能エネルギーと蓄電システム)だけでリプレイス可能とだけ今回は記述しておきます。
・高炉製鉄=産業界最大の二酸化炭素排出産業 高炉製鉄とは高炉という炉内に投入した鉄鋼石(酸化鉄)を石炭の燃焼熱で高温にして、石炭コークス(石炭を蒸し焼きにして炭素重度を上げた石炭)で還元し、石炭コークスの一部を製品(鉄鋼製品)に溶け込ませることで鉄鋼製品を作る産業です。鉄鋼とは鉄と炭素の合金の様なものなのです。
高炉ではこのように石炭コークスが「昇温」(温度を上げて鉄を溶かすこと)、「還元」(鉄鉱石(酸化鉄)から酸素を奪う事)、「加炭」(溶鉄に炭素を添加すること)の3つの機能を持っていることに注意して下さい。
高炉製鉄の問題は昇温、還元、加炭全てにおいて石炭に依存している為、大量に石炭を使う事になっていることだと思います。
製鉄には200年程前までは木炭が使われていました。その技術の起源は紀元前17世紀、現在のトルコのアナトリア地方に存在していたヒッタイトで発明されました。大量に木材を消費し、次々と森林を破壊し、約2000年かけて日本に伝わりました。このヒッタイトから日本に伝わった経路はアイアンロードと言われています。シルクロードよりも歴史は古く、アイアンロード沿いの中央アジア諸国では未だに森林は回復せず不毛な地域になってしまいました。大面積の森林を壊滅させる、それくらい製鉄には多大なエネルギー、資源が必要なのです。 ![]() 話しは脱線しますが、私の住む岐阜県飛騨地方には古事記や日本書紀と内容が若干違いますが詳しい口述伝承神話があります。その中には鉄が日本に伝わった話もあります。
古事記ではヤマタノオロチ伝説で有名ですが、飛騨地方の伝承はもっと現実的です。
「大陸からオロチョン族という民族が出雲地域に進出し、鉄を取って、武器を作り、乱暴狼藉を働いていたので当時の飛騨国王だったイザナギノミコト(妻のイザナミノミコトは出雲出身だった)に援助要請が来て、息子のスサノオを派遣した。そのスサノオはオロチョン族に酒を飲ませて寝ている時を襲い、製鉄技術と草薙剣を得た。」とあります。
真偽はともかく日本の天皇家が製鉄技術を得て、他の日本国内の国王から頭一つ抜き出たのは他の古代史研究でも確かなようです。おそらく三種の神器にもなっている草薙剣は製鉄技術という権力の象徴だったのでしょう。
飛騨高山の町中にはスサノオの義理の父であるアシナガ、義理の母であるテナガの像が鍛冶橋という製鉄業に関係の深そうな名前の橋に建立されています。 ![]() 岐阜県高山市の鍛冶橋にあるアシナガの像
高炉製鉄へのバイオコークスの適用を研究されている産総研の鷹嘴先生にお話しを伺いました。現時点ではバイオコークスを高炉製鉄で使う事はできないとのことでした。高炉の中には層状に5cm程度の大きさの石炭コークスと鉄鉱石をミルフィーユの様に積み上げて着火します。石炭コークスは高温になっても型崩れせず適度な隙間がある状態を維持します。この隙間から発生したガスが上に抜け、融けた鉄が下に落ち、高炉製鉄が行われます。バイオコークスにはこの「硬さ」が不足しているそうです。隙間が粉々になったバイオコークスで塞がれてしまったら、高炉が内部閉塞を起こし、高炉が停止してしまうそうです。
現在、産総研や複数の大学で「硬い」バイオコークスの研究や開発は行われているもののまだまだ実現は先になりそうですし、現在の案を聞いていると経済的に成立しないのではないかと思います。また量も膨大で現在の木材生産量を3倍にしないと間に合わないので私の考えでは実現は難しい、もしくは、高炉を大幅に削減し、少ない高炉だけに適用するということしかないかな?と思っています。
むしろ、高炉製鉄は高炉ではなく、還元と加炭は水素と二酸化炭素で行い、昇温は電気で行う方式が良いと思いました。この予備還元&加炭電気炉製鉄は元川崎重工理事で1980年代から水素還元製鉄の特許を複数出されている堤水素研究所の堤香津雄さんという方が提案されています。
水素は電気による水電解で得ます。電気は電力卸市場価格が0.01円/kWhと最低価格の時間帯が太陽光発電の普及により多くなってきていますので、この時間帯の安価な電力を使えば良いでしょう。二酸化炭素は高炉の後工程の転炉工程(二次製錬)で副製品として得られます。転炉工程では不純物を除去する為に消石灰が必要なのですが、消石灰は石灰石を蒸し焼きにして作ります。この時大量に二酸化炭素が出ますのでこれを使えば良いと考えます。
したがって、高炉製鉄における石炭代替は日本で自給された再エネ電気と石灰石(日本で自給可能)で代替すればよいと考えます。再エネ電気の自給は別のコラムでご説明します。
・残る石炭代替 石炭火力も高炉製鉄も日本国内で自給できる再エネ電気と石灰石、石灰石を蒸し焼きにする時に発生する二酸化炭素で代替できるなら、それで話しは終わり、ということにはなりません。(確かに大玉ですが)。スクラップ鉄、鋳物工場、非鉄金属製錬工場、では加炭材として、その他産業用途としては例えば農業の土壌改良剤で炭は必要です。
一部で既にバイオ炭、バイオコークスが使用されていますが、コストの問題で大きく普及していません。その理由は歩留りの悪さです。
二酸化炭素も水蒸気も酸素も存在していない理想の状態で1000℃以上に加熱すると木質バイオマスは下記の様に熱分解します。 C₁₃₈H₂₀₀O₈₀(木質バイオマス)→58C+80CO+100H₂ つまり炭素と一酸化炭素と水素に分解します。
ここで歩留りを計算してみましょう。炭を作る人、企業、業界の人の多くは発生するガスを燃やして捨ててしまっています。 (炭素:58×12)/(木質バイオマス:138×12+200+16×80)=696/3136=22%
実際には酸素や水蒸気、二酸化炭素があるのでもう少し炭素は少なくなります。下記反応の為です。 ・水蒸気改質反応:C+H₂O→H₂+CO ・二酸化炭素改質反応:C+CO₂→2CO ・単なる酸化:C+O₂→CO₂ したがって理想通り22%も歩留りがあるかといえば、上記の反応がありますから、そうはなりません。歩留りが2割程度以下では採算を取るのは難しいでしょう。
一方で、木質バイオマスの熱分解ガスである水素と一酸化炭素が必要なのが化学産業です。
一酸化炭素と水素の合成ガスはシンガスと呼ばれていて、昔は都市ガスに使われていました。現在の60歳以上の人はテレビのニュースで「一酸化炭素中毒で人が亡くなった。」とよく子供の頃聞いたことがあると思います。昔は国内で自給できていた石炭を水蒸気改質反応で水素と一酸化炭素を作り出し都市ガスにしていたのです。今の都市ガスは天然ガス(LNG:液化天然ガスで全量輸入)で主たる物質はメタンですので安全です。
また、このシンガスが凄いのは合成すると原油ができます。これはFT合成という化学反応で、戦前はABCD包囲網で日本は原油の輸入ができませんでしたから、人造石油と言って日本国内で売られていました。
つまり、炭が必要な金属産業とシンガスが必要な化学産業が協力すれば歩留り100%で炭と一酸化炭素と水素が得られるのです。また、昨今は一酸化炭素と水素から原油ではなく直接ジェット燃料やメタノールなどの化学基礎品を直接作ってしまう触媒が開発されています。こうすれば木質バイオマスから炭、SAF(持続可能な航空燃料、高値で相対取引されている)、メタノール(現在日本国内自給率は0%、年間900億円の輸入額)が生成できます。
また、三菱ガス化学という会社は現在原油から精製されるナフサ由来のマテリアル系化学産業をメタノール起点のマテリアル系化学産業に転換しましょうという構想を発表されています。(マテリアル系化学産業とは樹脂、合成ゴム、薬品、塗料、など燃料以外の化学産業、対して燃料系化学産業はLPガス、都市ガス、灯油、ガソリン、ジェット燃料、経由、重油、など燃料)
下記、MGC(三菱ガス化学)の環境循環型メタノール構想。 ![]()
世界の製鉄産業の市場規模は350兆円、化学産業の市場規模は400兆円もあります。日本の新しい技術で市場シェアを取れるといいですね。
・石炭代替→金属加炭材代替、農業土壌改良炭、ナフサ代替、ジェット燃料代替 今回のリプレイス大作戦その1は石炭代替で検討してきましたが、大物の石炭火力と高炉製鉄が電気と二酸化炭素で代替できてしまうことから、石炭代替というよりは下記代替で考えた方が良いでしょう。 ① 金属加炭材代替(金属を硬くする石炭コークスをバイオコークスで代替) ② 農業土壌改良炭(農業の土壌改良にバイオ炭を積極的に使っていく) ③ ナフサ代替(マテリアル系化学工業の起点であるナフサを木質バイオマス由来メタノールで代替) ④ ジェット燃料代替(原油から生成されるジェット燃料を木質バイオマス由来の一酸化炭素と水素から特殊触媒(富山大学椿教授)のFT合成により、SAFを合成する)
いずれにしても大半の石炭は木質バイオマス、再エネ電気、二酸化炭素、日本国内で調達可能な資源で代替できてしまいます。
重要なことは木質バイオマスを歩留り100%で使うということです。炭だけ取って後は燃やしてしまう、とか、ガスだけ取って炭は捨ててしまう、では採算を取ることは難しいでしょう。
実は木質バイオマスガス化発電は後者です。高山市のしぶきの湯という温浴施設にある木質バイオマスガス化発電コージェネレーションシステム(ドイツのブルクハルト社製)の焼却灰の80%は炭で、現在は捨てているのです。私の住んでいる飛騨市最大の企業の神岡鉱業(三井金属100%子会社)調べです。現在の木質バイオマス発電は問題が多いのでこれも別途当コラムで取り上げます。
・木青連の皆様へ バイオ炭やバイオコークスの製造、活用、など木材業に関わる人はおそらく一度は考えたことがあるのではないでしょうか?そして、事業化された方もいらっしゃると思います。しかし、現時点で大きく普及していない原因はコストの壁がなかなか崩せないということだと思います。私の提案(炭とSAFとメタノール製造を同時に行う)もコストの壁を崩していないかもしれませんが少しは近づいていると思います。しかしながら単独でやっていくのはまだまだ難しい分野ではあります。多くの木材関連企業が連携し、既存の大企業や行政を巻き込まないと大規模な社会実装は困難だと感じていますが不可能ではありません。
炭素税の導入による化石燃料由来炭素価格の上昇や円安による石炭価格上昇により、コスト差が無くなるかもしれません。また、こうした分野に三菱ガス化学、ENEOSのような大企業が参入してくれば、大幅に木材需要が増加します。そして、海外に流出している石炭購入マネーを地方に取り戻すことができるのです。(2022年度の石炭輸入額は8.4兆円)
こうした世界になる為に木材産業がやっておくことはたくさんあります。 例えば、上流から考慮すれば、 ① 森林所有権の集約化(施業や経営権の集約では不十分だと思います) ② 低コスト造林の推進(ノーコスト造林をめざすべきと考えます) ③ 素材生産性の向上(オーストリアやニュージーランド林業に追い付きたい) ④ 木材、食料、エネルギー自給率向上観点でふさわしい樹種の植栽 ⑤ 木材産業のコンビナート化、木材の大量かつ安定供給体制構築 など、たくさんあります。個々のテーマに関してはまたコラムで順次、詳細説明したいと思います。
また、炭や化学産業の原料になる様な低質材を安定供給する為にも建物に使うような製材品や合板などの生産も増やしておく必要があります。その為には「全ての建築物を木造にしよう」というような運動も必要でしょう。鉄鋼品とのハイブリッド木材も含めれば、全ての建物を木造にすることは技術的にも法律的にも可能となってきています。
こうした未来の林業を視野に入れた新しい林業のコンサルティング会社が2025年7月に誕生しました。株式会社KOSOです。私もアドバイザーで参画しています。木材産業界で有名な方で、早生樹、エリートツリー、補助金に頼らない林業を提唱されている元林野庁の大貫肇さんも経営者として参画しています。
以上、ご関心あれば下記までご連絡下さい。 宮本義昭:メールアドレス:ym00876216@gmail.com
(過去のコラム) 第一回:人手不足対策、地域の空き家問題対策、リフォーム事業拡大 【宮本義昭氏コラム】木材産業を成長産業へ! 第1回 - 日本木材青壮年団体連合会 ・海外人材紹介と定着サービス:フューチャーデザインラボ社のご紹介
第二回:少子化問題と木材産業の成長 【宮本義昭氏コラム】木材産業を成長産業へ! 第2回 - 日本木材青壮年団体連合会 ・中堅中小企業の売上利益拡大を支援:Revitalize社のご紹介
(所属企業、団体) 株式会社バルステクノロジー 代表取締役社長 兼 株式会社KOSO アドバイザー 兼 日本木材青壮年団体連合会 広報委員会アドバイザー 兼 株式会社Revitalize アドバイザー 兼 株式会社Dione アドバイザー 東京科学大学(旧東京工業大学)基金特別会員 プラチナ構想ネットワーク 法人会員 先進EP研究会 会員 Asagiラボ 賛助会員 東海バイオコミュニティ 法人会員 林野庁 森ハブ・プラットフォーム会員 東京丸の内イノベーションプラットフォーム林業分科会 蔵前バイオエネルギー 正会員
(拙著:代表作) |
2025/8/24 22:44 |
木青NET
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活動紹介 令和7年6月26日 日本木青連・4Hクラブ親睦会開催報告
![]() ![]() お世話になります。専務理事の杉山です。静岡会団から出向しております。どうぞよろしくお願いします。
令和7年6月26日、日本木材青壮年団体連合会(日本木青連)と全国農業青年クラブ連絡協議会(4Hクラブ)による親睦会が、東京・神田明神の鰻料理店「喜川」にて開催されました。 この親睦会は、他団体との連携をテーマに掲げた令和5年度・島田会長の時代から始まった取り組みであり、これまでは少人数での開催が続いてきました。今回はその流れを受け継ぎつつ、さらに一歩踏み込んで両団体の役員同士の交流を深めることを目的とし、参加の幅を広げて開催されました。当日は、日本木青連・4Hクラブからそれぞれ7名、さらに業界誌記者2名を加えた合計16名が参加し、にぎやかで活気に満ちた親睦の場となりました。 開会にあたり、乾杯のご発声を務めた長谷川会長は、 「農業も木材業も、自然素材を扱うという共通点があります。オーナー企業や家族経営が多い産業構造もよく似ています。つまり、私たちは同じような悩みや課題を抱えている仲間だと思うのです。さらに、主管省庁はどちらも農林水産省。そして、大臣は私たちと同世代の小泉大臣。これはもう、一緒に小泉大臣にご挨拶に行くしかありませんね!」 と、両業界に共通する特徴や背景をわかりやすく述べました。もともと接点の少なかった業界同士ということもあり、会の冒頭はやや緊張した空気が漂っていましたが、同じ一次産業を支える仲間として、和やかで前向きなムードの中、会は始まりました。 印象的だったのは、会の雰囲気の明るさと参加者同士の盛り上がりです。世代も近く、経営者としての共通点も多い両団体のメンバーは、初対面とは思えないほど打ち解け合い、趣味や地元での取り組み、経営上の工夫や課題に至るまで、実に多岐にわたる話題で大いに盛り上がりました。終始、笑い声と前向きな意見が飛び交い、場の一体感は非常に高まりました。 ここで4Hクラブについて簡単に紹介させていただきます。4Hクラブ(農業青年クラブ)は、20〜30代の若手農業者が中心となり、技術研鑽や経営改善、販路開拓などを目的に、地域密着型のプロジェクト活動を行っている全国組織です。現在、全国に約670のクラブがあり、約1万人の会員が在籍しています。地域活動や他団体との連携にも積極的で、農業界における若手ネットワークの中核を担う存在です。
今回の交流は参加者にとって大きな刺激になったといえます。ある4Hクラブ会員は日本木青連会員の特色ある事業活動に強い関心を示し、その場で会社訪問の約束を取り付けておりました。また、もっと木青連の会員と交流を深めたいと嬉しい声もいただきました。林業・木材業と農業という異なる業界でありながらも、自然素材を扱うという共通点を持つ両者が情報を共有し、互いの考え方や課題に触れ合うことで、新たな発見と刺激が多く得られた貴重な機会となりました。
今回の交流から、業界を超えた連携によって相乗効果を生み出す可能性が大いに感じられました。商品開発や地域活性化、持続可能な社会づくりといった未来志向の取り組みにおいて、今回のようなつながりが具体的な成果へとつながることが期待されます。
今後もこのような親睦会を継続的に開催することで、業界の垣根を越えた協働の輪が形成されること楽しみでなりません。互いの想いを交わし、業界の未来を語り合うこうした場が、木青連と4Hクラブ双方の活動をより力強いものにしていくと期待に胸を膨らませる会となりました。そしてひょっとしたら、両者の連携によって国や社会をも動かすような力が生まれるかもしれない。そんな可能性すら感じさせる希望に満ちた一夜となりました。
全国農業青年クラブ連絡協議会 |
2025/8/24 22:37 |
木青NET
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活動紹介 令和7年7月11日 公益財団法人住宅・木材技術センターとの意見交換会
![]() ![]() 令和7年7月11日、公益財団法人住宅・木材技術センター(以下「住木センター」)にて意見交換会開催しました。今回は同センター理事長であり、木青連の顧問でもある宮澤理事長のご厚意により実現したもので、オフレコの座談会ということもあり、参加者が気軽に発言できる雰囲気の中で進行されました。 冒頭では住木センターの成り立ちや沿革について紹介があり、同センターが果たしてきた役割や事業内容について理解を深める時間となりました。続いて宮澤理事長からは、現在の木材業界を取り巻く課題に関する率直な思いが語られ、「この業界を、真にお金の残る産業にしたい」という熱意が随所ににじんでいました。
また、法制度に関する話題として、クリーンウッド法や4号特例縮小についても触れられ、その概要や今後の展望についての説明をされました。会員たちからの多岐にわたる質問にも、理事長は一つひとつ丁寧に、かつ気さくに応じられ、まさに現場感覚と行政の橋渡しを実感する時間となりました。
見学の時間には、同センターが保有する構造・耐火試験場や銘木館を訪問。普段なかなか目にする機会のない試験施設を目の当たりにし、木材に携わる者として改めて素材の可能性や安全性への責任を実感する機会となりました。
特に銘木館では、数々の貴重な木材が展示されており、訪れた会員たちはそのスケールと歴史に圧倒されました。中には、大人の男性の身長をゆうに超える原木や、歴史上の人物が植樹したとされる板、古代のスギの根株など、木の力強さと奥深さを感じる展示が並んでいました。 銘木館の多くの所蔵品は、木青連会長・長谷川泰治氏の曽祖父にあたる長谷川萬治翁が全国から収集したものであることも紹介され、木材にかける情熱が代々受け継がれていることに一同深く感銘を受けました。 最後に、宮澤理事長より「長者番付日本一となったことのある萬治翁の銅像の靴を撫でると金運や商売運が上がる」というユーモア交じりの案内があり、なんと何人かの会員は真剣な面持ちで靴を撫で、商売運や金運をあやかっていました。その姿を横目に、結局は私も少しだけ靴を撫でてしまったことをここに記しておきます。 今回の訪問は、知見の深化のみならず、木材業界を志す若い世代にとって、大いなる刺激と学びを与える貴重な機会となりました。
公益財団法人 住宅・木材技術センター |
2025/8/24 22:21 |
木青NET
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大会活動紹介 第1回 東海地区大会
![]() ![]() 令和7年度 第49回東海地区協議会会員大会レポート
皆さま、こんにちは! 令和7年7月26日、三重県松阪市の華王殿にて、「日本木材青壮年団体連合会 東海地区協議会 第49回会員大会」が盛大に開催されました。令和7年度としては全国で最初の地区大会となり、注目度の高い開催となりました。 今年の大会テーマは「とにかく楽しい東海地区」 東海三県(愛知・岐阜・三重)の若手木材人たちが一堂に集まり、学びと交流、そして笑顔あふれる時間が流れました。 式典は午後3時30分に開会。冒頭、東海地区協議会地区長である三重県松阪地区青和会の川口大輔君が、「楽しいって色々あるけど、最も単純に、今楽しいを追い求めていただくことが、活動をより活性化させる!」と熱い挨拶を送り、令和7年度のスタートを盛り上げました。 続いて登壇したのは、日本木青連・長谷川泰治会長。令和7年度の活動について委員会報告があり、「来年度中に会員数1,000名を目指す」という力強い目標が示されました。参加者一同、全国の仲間たちとともにその実現に向けて歩む決意を新たにしました。 基調講演には、松阪市の「接骨院りゅうぼう」院長・中尾隆一様をお招きし、「いつまでもあると思うな、強い体!!」をテーマにご講演いただきました。現場で働く私たちにとって身近で切実なテーマなだけに、健康意識を見つめ直す貴重な時間となりました。 そして夜は、待ちに待った懇親会。華王殿自慢の料理がずらりと並び、参加者たちは舌鼓を打ちながら交流を深めました。メインイベントはなんと「松阪牛争奪・腕相撲対決」!愛知・岐阜・三重、日本木青連から1名ずつ選ばれた代表たちが、豪華な景品をかけて熱戦を繰り広げ、会場は大盛り上がりとなりました。 ![]() さらに、全員参加の「大じゃんけん大会」も開催され、こちらでも松阪牛が賞品としてかけられており、誰もが本気で勝負に挑む場面が続出!終始、笑顔と拍手が絶えない楽しい夜となりました。 締めの挨拶は、令和8年度の日本木青連会長予定者・田口房国君。 未来への期待を語ったあと、「やっぱり東海は楽しいですね!」と笑顔で話し、最後は東海地区の“公式?”テーマソングを全員で肩を組んで大合唱!感動と一体感に包まれながら、大会は最高のかたちで幕を閉じました。 なお、今回の会場では、これまでの金属製に代わる新しい「木製の木青連バッチ」が初めて販売されました。木の温かみが感じられる自然な風合いと洗練されたデザインで、参加者の注目を集めました。価格は1個1,300円。 胸に付けるたび、木に携わる誇りと仲間とのつながりを思い出させてくれる、新たなシンボルアイテムとなりそうです。 ![]() |
2025/8/24 22:13 |
木青NET
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木力NOTE ―木で未来をつくる人たちへ 第5回
![]() ![]() 第5回 日本木青連の心を歌う ― 会歌の誕生とその想い
こんにちは。日本木材青壮年団体連合会(日本木青連)会長の長谷川泰治です。 会長コラム「木力NOTE」の第5回です。今回は、日本木青連の“心”ともいえる「会歌」についてご紹介します。
日本木青連の会歌が誕生したのは昭和53年度(1978年度)、当時の片境啓一会長(第19代/富山)の発案によるものでした。企画担当常任理事・三箇優氏のもと、会旗や綱領と並ぶ団体の象徴として「会歌」および「木材音頭」が制作され、昭和54年5月19日に石川県で開催された第24回全国会員金沢大会にて発表されました。 ![]() <当時のレコードがまだ残っていました。レトロ感たっぷりです>
制作当時の三箇委員長は、大会記念誌で次のように述べています。 「片境会長より、木青連には会旗・綱領は制定されているが会歌がないので、企画委員会にてぜひ検討してほしいとの要望があり、委員会において重点事業と決定し、実現に鋭意努力してまいりました。日本木青連も今や全国組織となり、日夜木材並びに関連産業の発展にいそしんでおり、会歌の制定をみるに至ったことは、対外的にも心強いものがあると言えます。会歌の完成までにはタカエージェンシーの高塚氏に多大なご協力を賜り、ここに感謝の意を表します。願わくば、大会などの諸行事の都度、歌われることを祈念いたします。」
日本木青連会歌の歌唱を担当したのは、1958年に早稲田大学グリークラブ出身の4人で結成された、日本を代表する男性コーラスグループ「ボニージャックス」です。彼らは60年以上、日本のコーラス界を代表する存在として活躍していました。 NHK「みんなのうた」には約100曲以上が起用され、童謡・愛唱歌・フォークソングを中心に、レコーディング楽曲数は3,000曲以上。これは日本の音楽グループとして屈指の記録です。また、文部科学大臣賞や日本童謡賞特別賞など数々の栄誉を受け、その功績は音楽業界だけでなく教育・文化分野にも大きく貢献してきました。長年、全国の学校や地域イベントなどでも歌声を届け、日本の歌文化の普及と継承に力を注いできたグループです。日本木青連の会歌でも、温もりある声質と豊かなハーモニーが存分に活かされ、力強さのなかに優しさと誇りを感じさせる仕上がりとなっています。
作曲・編曲を手がけた山路進一氏は、放送音楽や社歌・校歌の分野で活躍した作曲家で、重厚な和声感と旋律の美しさに定評があります。日本木青連の理念、そして未来への誓いを音楽で見事に表現しました。また、高塚悦郎氏は、当時タカエージェンシーに在籍し、広告や音楽制作に携わるプロデューサーとして数々の文化事業を手がけ、日本木青連会歌の制作においても企画構成や歌詞協力など幅広く尽力しました。 以下が、その会歌の歌詞です。 ![]() 日本木青連 会歌 作詞:企画委員会(協力・高塚悦郎)/作・編曲:山路進一/コーラス:ボニージャックス
日本木青連の会歌は、3番までありますが、それぞれ、「心意気」「理想」「使命」という三つの柱が表されています。まず「心意気」では、木を生活を支える基盤として大切にし、その価値を社会や未来へ広げていこうとする姿勢が歌われています。次に「理想」では、全国の仲間たちが互いに学び、協力し合いながら、木の文化を受け継ぎ発展させていくことが示されています。最後に「使命」では、若い世代が、知恵と情熱をもって次の社会を築いていく責任がうたわれています。このように会歌は、木材に関わる者としての誇り、仲間との連帯、そして未来への責任が三つに分けて力強く表現されています。
日本木青連の活動理念が詰まったこの会歌は、会旗や綱領と並ぶ精神的支柱といえる存在です。三箇委員長の願いどおり、現在も理事会や大会式典の冒頭ではこの会歌が歌われています。その旋律や音源には昭和の時代を感じさせる部分もありますが、それもまた歴史の一部として味わい深いものです。今後、時代に合わせて表現の見直しが求められることがあるかもしれませんが、歌詞に込められた理念や魂は、これからも大切に受け継がれていくべきものだと感じています。
木青連会歌の音源はこちらになります。 |
2014/3/3 17:10 |
木魂21
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「木魂21」移転のお知らせ
![]() ![]() 日頃より当会の活動にご理解とご協力を賜りまして、 日本木青連会員向け情報ページ「木魂21」は http://www.mokuseiren.jp/kodama21/ なお、木青連WEBサイトも「木青NET」として
今後とも、何卒よろしくお願い申し上げます。 |
2013/10/31 15:31 |
木魂21
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第17回木材活用コンクールのご案内
![]() ![]() 第17回木材活用コンクールの募集要項をアップします。以下リンクよりダウンロードいただき、ご確認ください。 ●第17回木材活用コンクール 募集要項(PDF) また、新しい日本木青連公式WEBサイト内にも、詳しいご案内を掲載しております。こちらも併せてご覧ください。 今年は国土交通大臣賞が新設され、従来よりの農林水産大臣賞とあわせて2つの大臣賞です。また各会団長投票による委員長賞も実施しますので、みなさんふるってご応募ください。 |
2013/10/23 13:24 |
木魂21
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平成25年度 第4回理事会の会議資料をUPします
![]() ![]() 平成25年度 第4回理事会の会議資料(協議のみ)をUPします。会議資料を以下よりダウンロードしていただき、各地区にてご確認・ご検討の上、会場までお持ちください。 ●平成25年度 第4回理事会資料 (PDF)
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2013/10/11 11:54 |
木魂21
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2014年木質化カレンダー販売のお知らせ
![]() ![]() この度、日本木青連は木脇25年度会長のスローガンでもあります『つなぐ』をコンセプトに木質化カレンダーを作製しました。 2014年木質化カレンダー【限定800個】 ● 申込書のダウンロード |
2013/9/27 12:29 |
木魂21
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平成25年度 第4回理事会、日本木工機械展のご案内
![]() ![]() 下記要領にて理事会を開催いたします。
□ 日時:平成25年11月9日(土) 9:00~11:00 日本木工工作機械展視察 □ 会議会場 □ 詳細はこちらよりダウンロードをお願いいたします。 平成25年度 総務委員長 川添 恵作 |